レジ袋の不思議②




・日本の法律は、政策の実現や社会や経済の諸問題を解決し国民の安心と生活の向上を図るために、国会で法律がつくられます。
・法律の基となる法律案を提出できるのは、国会議員と内閣です。

・法律案の作成は、その法律をつくることが適当か、憲法に適合しているか、他の法制度と調和がとれるかなど多角的に検討され、官僚たちによって条文が作成されます。

・作成された法律案は、国会の会期中に国会議長に提出し議長は委員会を選んで審査させます。
・委員会は法律案について審査した後、採決行って結論を出します。
・委員会の審査で認められた法律案は、国会の本会議で審議されます。

このように、法律はそう簡単に成立するものではない。
・それでは「レジ袋有料化法」は、どのようにして成立したのだろうか。



【検証】1

「レジ袋有料化法」は、法律ではなく「省令」だった。

・国民全体に大きな影響を与えているこの政策は、
・国会を通さずに制定できる経済産業省の「省令」だった。

それでは、誰が発案者で利権者なのか・・・

・経済産業省(省令):世耕弘成 経済産業大臣

・当時、原田環境大臣は、海洋汚染につながるプラスチックごみの削減に向けてスーパーやコンビニエンスストアなどでプラスチック製のレジ袋の無償配布を禁止する方法を検討していました。
・世耕経済産業大臣は、経済産業省の『容器包装リサイクル法』に基づいた省令を改正し、レジ袋の有料化を行うほうが迅速かつ実効性のある対策になると思う」と述べて省令の改正を進めた。

・経済産業省の官僚:資源循環経済課の横手広樹課長

・流通ニュース記者の質問:
・プラスチックごみの中でも、なぜ特にレジ袋を対象としているのですか。
横手課長:
・国民生活に直結し、エコバッグで代替でき、まず第一歩の取り組みとしてふさわしいと考えたからです。
・諸外国でも、レジ袋から取り組む先行事例が多いということも挙げられます。

 いやはや驚いた。環境庁関係者が、熱心に環境問題に取り組むなら、それなりに理解できるが、経済産業省が環境問題に、これほど熱心に取り組むとは、なぜなのだろうか?

◎この省令で、儲ける利権者 

1.コンビニや小売店のオーナー
・有料化になった「レジ袋」の代金は、お店の売り上げとなる。
・例えば、1枚5円で1000人へ販売すれば5000円(1ヶ月15万円)
・これまでに無償で配っていた「レジ袋代金」も無用となる。
・なるほど「全国小売店協会」が、賛成した意味が理解できる。

2.無償配布できる「エコ的レジ袋」の製造販売者「三菱ケミカル」。
・バイオマスプラスチックの生産技術の独占企業で、販売が拡大すれば、
・特許権使用料を受け取って他企業にも生産させて、さらに儲けることもできる。
・その他、いろいろ居るはずだ。

  レジ袋の不思議で、言いたかったことは・・・

・レジ袋以外に、過剰包装や飲料水のプラスチックは増え続けているのに
・プラスチックごみ2%のレジ袋を「環境対策」に名を借りて「省令」をごまかして利権者の為に制定した「愚策法」である。
・真剣に「環境問題」対策をする姿勢が、国の指導者たちには見られない。



【検証】2

一部企業に有利になる法律は、必ず仲介役が必要である。
この「愚策法」を進めた仲介役は、誰なのか?

・三菱ケミカルのホールディングスの会長は「小林喜光
・小林は、未来投資会議(安倍晋三首相)の民間議員として国の政策に参加していた。
・その時の小林の友人仲間に、あの悪名高い「竹中平蔵」がいる。

・竹中には、かって「国務大臣」で、官僚や国会議員に仲間たちがいる。
・やはり竹中平蔵が、利権の甘い汁を吸うために動いたのかと思わざるをえない。
そう考えるのは、この男は今までも同じことをやってきたからである。


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【竹中平蔵】という男

・竹中平蔵は、小泉内閣時代の「国総務大臣」である。

・竹中は、慶応大学の経済学者のとき、
・小泉内閣時代に反ケインズ主義を唱え政界に巧みに潜り込んで、
・小泉内閣の「総務大臣」として成長戦略の改革を進めた。

・竹中の強い提案で、小泉内閣がつくった法律が、
「郵政民営化法」と「非正規雇用法」などである。

・「非正規雇用法」は、その成立で553億円の派遣利益を生むと言われてきた。

・派遣法で急成長した「パソナ人材派遣会社」の創業者「南部靖之」と竹中は、昔からの友人で交流関係が深かった。

・「非正規雇用法」が成立した後、竹中は急成長した利権会社「パソナ人材派遣会社」の会長に就任した。
・今も会長職で、年俸1億2千万円を受け取っている。

・「非正規雇用法」の成立で、不利な労働条件で働く非正規社員は多い。
・企業は、非正規社員を景気の状態でいつでも解雇することができし、さらに低賃金で働かすこともできる。
・竹中は、彼らの労働賃金を搾取して、のうのうと生きているような男である。

・2007年10月「郵政民営化法」成立で、旧郵政公社は解体され民営化された。
・この政策を強く押し進めたのも、竹中平蔵である。

・600兆円持っていた日本郵政は、4つの分野に分割民営化され、民営化される必要もないのに民間企業化された。

・日本郵政の民営化を強く望んでいたのは、アメリカ政府とアメリカ企業である。
・その後、金融政策で混乱していたブッシュ政権に資金は貸し出された。
・竹中が、アメリカ政府からいくらもらったかは私にはわからない。

・この男は、経済学者であるが「経済理念」だけで行動する男ではない。
そのことは、次の事件でわかる

・郵政の民営化の1年後、旧郵政の「かんぽの宿」が、いち民間企業に低額で一括売却されるという問題が起きた。
・庶民にとって低額で宿泊できるあの「かんぽの宿」である。
・「かんぽの宿」は、郵政経営のまずさから年間40億円の赤字を出していた。
・売却先は、オリックス不動産である。
総資産額2400億円の全国52施設以上ある施設全部を、オリックス不動産は、わずか109億円で取得した。

・竹中は、オリックスグループの会長「宮内」と同じ有識者会議の仲間であり友人でもある。

・この時、赤字続きの「かんぽの宿」を低額で売却するのは、当然であると熱弁を振るったのが、この男「竹中平蔵」である。

・しかし、この譲渡は国会で問題となり、オリックス不動産との譲渡契約は白紙に戻った。
・竹中は、今も「オリックス」の社外取締役に就任し年俸をもらっている。



【検証】3

 ・竹中平蔵、この男の「悪行」を調べたら数知れない。

・竹中平蔵は、1月1日元旦に日本に住所を置いていなければ、住民税(市民税・地方税)が課税されないという法律を悪用して、12月末に日本から住民票を抜いて、ハワイに渡米し数ヶ月後、再び日本に住民票を戻し、年間の市民税・地方税を支払わないという男である。

この男「竹中平蔵」なら、三菱ケミカルの小林と組んで官僚を動かし「レジ袋有料化」の法律を作らせるくらいのことはやりかねない。

・こんな男が、まだ国の有識者会議のメンバーであり、いまでも菅内閣の政策ブレインとして、国から年間2000万円の報酬を受け取っている。


・私が、無料配布の「エコ的レジ袋」をみて思ったことは
・仮面をがぶったこの男「竹中平蔵」が、環境問題を隠れ蓑にして、友人の「三菱ケミカル」の小林と結託し、友人の官僚や政治家を動かし、何らかの利権を受け取るための「レジ袋有料化」政策を進めた張本人であると考えたからである。
aikon10.pngは、竹中平蔵である。

・その後、レジ袋有料化で、海洋環境は改善されたのであろうか。
・プラスチックごみは、減少したのであろうか。
・そんな話や統計は、いっこうに聞こえてこない。
・レジ袋を買わないで・・・、
・商品をそのまま店から持ち帰る人が増えただけである。 

・この男の金儲け哲学のために、私は、買い物するたびに少ない年金からレジ袋代を支払っていたのかと思うと怒りがわいてくる。
・私も、エコバックを忘れても、有料レジ袋を買わないで買い物することにしょうかと思っている。


・証拠は何もない。野党も委員会をつくり調べようともしない。
・しかし、よく考えてみれば、それなりに理由がつく。

・日本人は、昔から不当な搾取をすることを厳しく戒められてきた。
・竹中の父親・母親は「平蔵」金儲けが旨いね、お前は偉いねと、褒めているのだろうか、会ってみたい。

・それにしても今の日本、
・悪行をして儲けようとする企業家・政治家・官僚家・学者たちが実に多い。
・彼らは日本国のリーダー達である。

・中国のスーパーのように「性悪説」で人を見なければ、いけない時代になったのかも知れない。残念である。



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