傾いたアンテナ

■今年の夏、ケガをして二ヶ月間病院で過ごした。
・新聞を読むほか、やることがないので、
 ベットのそばにあるテレビを見ていた。
・病院食がまずいのかも知れないが、
 やたらと「料理番組」が目についた。

・料理番組と言えば「NHK今日の料理」のように作り方の紹介と思っていたが、今は違うようである。

・レポータが店の料理を紹介して、それを試食する番組や、
・見ず知らずの家を訪ねて家族の食事を紹介したり、
・スタジオでも司会者始め出演者が料理を試食するなど、
・やたらと食べている映像が多い。
・味がどうだとか、食感はどうだとか、一億総グルメ社会のようだ。

・食料自給率37%(H30)のわが国、
・こんなに食料が豊かにあるのかと思いながら、
・この報道は、なにかおかしいと思って見ていた。
・二ヶ月間、食した病院食はグルメ食ではなかったが、
・何とか無事生きのびて退院した。

■おかしいと言えば・・・
・料理番組と同じくスポーツ番組がやたらと多い。
・来年、東京オリンピックがあるから多いのかも知れない。
・NHKのBS1は朝から晩まで、スポーツ番組だけ放映している。

・スポーツイベントがあれば、何万人もの人が観戦に訪れる。
・熱戦に応援を繰り広げる様子もテレビに映し出されていた。
・チケット代も安くはないのに、日本人は金持ちかと? 考える。

・なにもスポーツ観戦を否定しているわけではない。
・この放映されているスポーツ一色の報道が異常に思える。

・観戦をよく見ていると、どこか見たことがある風景でもある。
・ローマ帝国の「コロッセオ」で、人や動物が殺し合い、
・ローマ人が熱狂しながら観戦している風景と時代が違うが、
・同じ臭いの風景だ。
・もちろん、現代スポーツは殺し合わない。
・しかし、熱狂する人々の姿は同じである。

そもそも、ローマ帝国が「コロッセオ」をつくったのは、
・民衆の不満を政治から遠ざけるためにとった政策であると、
 ある教授が話していたことを思い出す。
・旨いものを食べさせ、スポーツに熱狂させ、強いものが優れていると思い込ませるマスコミの狙いは何なのか?

ニュース番組は
・どの放送局でも内容はほとんど変わりがない。
・映像もほとんど同じである。
・本来,情報には右と左があり、視点の異なった情報があるのだが、
 それが見えてこない。

映画を観れば
・つまらないので映画を観れば、20分に1回 3分程度のコマーシャルが出る。
・2時間半の映画では、計 20-30分のコマーシャルを観ることになる。
・テレビは、まさにコマーシャルの道具となっている。

■コマーシャルのないNHKは、受信料を強制的に徴収している。
・衛星契約(地上契約含む)NHKの受信料は、
 年間約 25,000 円となる。

・わが国の世帯数は、5042万5000世帯(2017年)。
・したがってNHKの受信料総額は、年間7,122億円(2018年)。

・それでも赤字だと騒いでいるが、
・NHKの課長の平均年収は 1,640万円
・NHK課長は、月140万円の高額給料取りである。
・なにか、おかしいが誰も何も言わない。

・昔、放映していた「シルクロード」のような優れた番組は、
・今、ほとんど制作放映されていない。
・これでは「NHKをぶっ壊す」と叫んで!!・・・
 国会議員になった人を応援したくもなる。

■テレビコマーシャルを見て70代の一人暮らしの老女は電話し商品を購入する。
・送られてきた品物を見た別居している長女は驚き、解約手続きに奔走する。
・判断力が鈍っている老人をターゲットにしているのは、
 なにも振り込み詐欺グループだけではないようだ。

■グルメ番組をはじめ、無意味な番組がテレビに実に多い。
・二ヶ月間毎日テレビを見ていた私は、
 価値観が洗脳され判断力も鈍ってきた。

テレビは、偉大な力を持っているのである
・この装置を使えば「一億人総めくらめくら」 の状態にするのはわけがない。

現代日本の「情報アンテナ」は、傾いているのである。


            この料金は、すべて消費者が払う。

 つぶやき
・では、テレビに洗脳されないためには
 どうすればよいのか。

・私はレコーダ(録画機)を使うことなしている。
・お気に入りの番組を予約する手間はかかるが、
・CMもカットできるし、すきな番組だけを見ることもできる。
・良心的な情報もまだまだありそうだ。

・この機械をつかえば、情報の主導権は受信者側になり
 本来の情報を手に入れることができる。

・情報化社会の現代、価値観を洗脳されないためには、
 いろいろと苦労することが多いのが現代である。

・それにしても死にかけているテレビ、得るものは少ない。
・NHKの受信料も払いたくない、というのが本音である。