ウクライナ侵攻




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・軍事大国ロシアが、隣国ウクライナに侵攻して激しい戦闘を繰り広げている。恐ろしいことだ。

・なぜ、こんなことが起きたのか、連日テレビやマスコミでは報道しているが真相がさっぱり見えてこない。

・真相が見えてこないのは、日本が欧米よりの報道ばかりしているからだ。

・侵攻したロシアは、厳しい経済制裁を受けるのは当然であり、やってはいけない行為を侵したことは声を上げて非難すべきである。

・しかし、ロシアは、なぜ厳しい経済制裁を受け非難されることを覚悟で侵攻したのだろうか。

・マスコミでは、プーチン大統領が狂ったと行っている。
・ホントだろうか。信じがたい。

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・ことの発端は、ロシアの兄弟国ウクライナで、2019年親欧米派の大統領「ウォロディミル・ゼレンスキー」(44歳)が、国民の74%の圧倒的支持で大統領に選出されたことから始まる。
・ゼレンスキーが自ら創った新党「国民の僕党」も、424議席中240議席以上を占める圧勝で政権の座に着いた。

・ウクライナ国民は、テレビドラマ「国民の僕」で、腐敗する政治家たち、蔓延する縁故主義、浪費される税金、放置されたインフラ、脱税に奔走する資産家など、ウクライナ社会の腐敗と現状に怒り、戦う青年の姿を演じていた「ゼレンスキー主演」のドラマが人気番組となっていた。
・彼は、このイメージに重ねあわせて大統領選に出馬し当選した。

・無名の青年が俳優として人気を得て指導者となり、自らの新党「国民の僕」を立ち上げ、0議席から240議席を獲得し政権の座に着いたプロセスは、かつてのナチス党とヒトラーを思い出す。
・ヒトラーも圧倒的支持で国民が選んだ。
・ゼレンスキーも圧倒的支持で国民が選んだ。

・しかし、ドラマと実際の政治は異なる。
・ゼレンスキー大統領の任期中に、一向になくならない汚職や腐敗にウクライナ国民は失望し、ロシアが侵攻する前には、この大統領の支持率は25%まで下がっていた。
・しかし侵攻後、戦う大統領の支持率は、現在90%に上がった。
・この大統領はドラマ同様、戦うことが好きなのだ。

・問題は、このゼレンスキー大統領が政権後に打ち出したウクライナの「EU加盟とNATO軍参加」への政治表明にある。

・1991年、旧ソビエト連邦(ソ連)が崩壊後、ウクライナを始めとしてソ連に隣接した15の連邦国は、それぞれ共和国として独立した。
・世界は、これで米ソの冷戦から解放されたと思っていたが・・。

・その後、米国主導の「NATO」(北大西洋条約機構)に、旧ソ連の勢力圏だった東欧諸国が次々と加盟し、さらにEUにも加盟していった。NATOの東方拡大である。

・ソ連崩壊時(1991年)に16か国だったNATO加盟国は、現在30か国に増えている。
・こうしたNATOの東方拡大の動きにロシアのプーチン大統領は不信感を募らせていた。

そんな中、隣国兄弟国のウクライナが、NATOへの加盟を申請した。

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・ロシアにしてみれば、ロシアの庭先に、NATOのミサイルと戦闘機が、ウクライナに配備されることになる。

・ウクライナが共和国として独立する時、ロシアの黒海艦隊の母港があるクリミア半島をロシアがウクライナから無理矢理併合したほど、ウクライナは戦略上重要な場所であり、神経をとがらしている所で、ロシアの安全保障上ここはきわめて重要な地域なのです。

・プーチン大統領は、ウクライナの非加盟を含むNATO不拡大の確約を求めている。

・ウクライナ国民が、紛争を起こしてまでNATO加盟を望んでいたとは考えられないし、その調査結果が表に現れていない。
・戦うゼレンスキー政権の独善的先行なのかも知れない。

・一方米国は、紛争を仲介するどころか、ウクライナの加盟をウクライナの主権の問題だとして、ロシアの要求を拒否する姿勢を貫いている。

・つまり、ロシアのウクライナ侵略戦争は、米国とロシアの冷戦後の代理戦争のようだ。
・この侵略戦争で「漁夫の利」を得るのは、明確に米国である。

・まさに米国は、ウクライナ国民を犠牲にして、米国の利益のため政策を進めていると考えるのは、考えすぎだろうか。

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①国際社会からロシアを孤立化させ、厳しい経済政策でロシアの国力を低下させること。

②欧州における、ロシアのエネルギ供給(天然ガスと石油)を止め、米国のエネルギ供給を欧州に提供し米国の経済的影響力を高め優位にたつこと。笑いが止まらないのは米英系の石油元売り企業「メジャー」です。

③この戦争で米軍は、傷つくことなくウクライナとNATOに武器を供与して利を得ることができ、笑いが止まらないのは米国の軍事企業です。

④また、この侵略戦争を利用して落ち込んだ民主党「バイデン大統領」も人気回復ができ、米国の中間選挙で有利に立つことも考えられる。

・誰でも考えつくことだが、本当にそれを実行しているのではないかと疑い深くもなる。

・この戦争の黒幕は米国であり、紛争を調停するどころか、逆に紛争をあおっているようにさえ、その言動から読み取られる。

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・ウクライナには、かって事故を起こした「チェルブイリ原発」を始め、15の原子力発電所がある。

・この侵略戦争で、もし原発の破壊があったら紛争はヨーロッパ中に拡大する。
・本当にそうなったら恐ろしいことがさらに始まる。

・ロシアは、原発の破壊行為はしないだろう考える。
・それはウクライナには、多くのロシア人がいる。
・さらに原発の破壊は、ロシア国内にも大きな影響をもたらすからだ。

・しかし紛争拡大を望む米国が、CIAの工作員を使ってウクライナにある「原発」を破壊するかも知れないと憶測すれば、それだけでも身震いがする。

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・ウクライナ侵略戦争をみて、日本の政治家の中には日本の「核武装」を唱えるものも現れてきた。

・かねてから、日本の核武装化を望んでいる米国が戦略上動き出したのかも知れない。
・米国という国は、そんなことを平気でやる国で、歴史を見ればよくわかる。私の幻想だろうか。

・日本のマスコミは、米国の「漁夫の利」については、一切報道していない。
・誰かによって報道制限されているのか、または、報道陣達が、ノー天気ですっかり骨抜きになっているのかも知れない。

・このウクライナ侵略戦争は、世界に取ってかっての冷戦より危険極まりない状況となっている。
・侵攻が始まった以上、ロシアは完全侵略までやめないだろうと思われる。

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・もし、ウクライナのゼレンスキー大統領が侵略される前に、国民に先立って国のことを心配する「先憂的な政治手腕」の大統領ならば、フィンランド国のような道を選択する可能性もあったし、多くの財産と尊い人命が失われることもなかっただろうと思う。侵略が始まったいまではもう遅い。

人は、歴史から何を学んできたのだろうか。

・戦争は起こしてはならない、相手の立場を理解しお互いにその領域を侵さないルールがある。すぐれた指導者達は、お互いにそれを守ってきた。

・愚かな指導者達の無能さに、怒りさえ沸いてくる。

・悲惨な歴史が、再び繰り返すのかと思うと残念であり、いつも犠牲になるのは市民たちである。


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