日本の階層社会の拡大と弊害

■・兵庫県の「斎藤元彦」知事(46歳)について、毎日のようにマスコミが「おねだり知事・パワハラ知事」と騒いでいる。

・知事ともなれば、そんなことも多少はあるだろうと思っていたが、ハレンチ行為が多く、それを批判した部下が死んでしまうと言う事態になり、事は穏やかでは済まされなくなった。

・一方、広島県安芸高田市の元市長「石丸伸二」市長(42歳)は、高田市議会を混乱させ最後は自ら辞職して、東京都知事選に立候補し2位と躍進した。

・今度は、次期衆院選で立憲民主の選挙区から出馬し、当選したら党首を乗っ取ります」とマスコミに流している。いやいや威勢がいい。


■・斎藤元彦は、東京大学卒業後、総務省へ入省、若手キャリアとして地方都市に赴任して「殿様扱いされることを覚えて」その後、知事になったようだ。

・石丸伸二は、京都大学卒業後、三菱東京UFJ銀行に入行、約4年半にわたって米国大陸の主要9か国25都市の駐在員として仕事をして帰国した。

・両氏の共通するのは、日本の「つめこみ教育世代」の最後の教育を受け、勝ち残った俗に言う「エリート」たちです。

・両氏が過ごした少年期・青年期は「団塊世代のジュニア世代」で日本は激しい「受験競争」の教育時代でした。

・純粋な青年達は、受験競争に勝つことが「最大の目的」で、勝てば「勝者」、負ければ「敗者」の時代でした。


■・「斉藤・石丸」両氏の今までの言動を見る限り、立場の弱い人々への思いやりや、敬意はほとんど感じられない

・それは、かって白人たちが、黒人やアジア人種達を劣っている人種として見下して、さげすみし差別した行為とよく似ています。

・日本人は、そんな白人達の文化を優れたものとして意識的、無意識で憧れ、白人たちのまねしたものでした。
・そのな風潮が、明治時代以降から今でも続いているようです。

・兵庫県民や安芸高田市民そして東京都民は、きっと両者の輝かしい経歴をみて、かって白人に憧れた様にマスコミのあおり行為に乗り、盲目的に投票して選んだのではないでしょうか。

・これほどマスコミを騒がしている両氏、
・斉藤知事在職3年間・石丸市長在職4年間、その間に政治家として、これと行って市民や県民に有利な政策を打ち出した様子は見られない。

・かって小学校しか学んでいない政治家「田中角栄」は、政治家としての手腕をふるい、裏日本と言われた日本海側の地域を貧困から解消し発展させました。
・その原動力は、弱者を救済するという信念からでした。

・政治信念も無く、かつての受験競争時代のように、勝ちゲーム感覚で政治家を目指し政治権力を手に入れた様です。

・一とき勝者になっても、大衆の悩みや苦しみ、生活を知らない指導者はやがて姿を消していきます。


【表に顔を現し始めた上級国民】

■・日本に「上級国民」の言葉が登場し、政治にコネのある理事長が犯罪してもすぐに釈放されたり、強姦を繰り返した大学生が逮捕されても実家が大富豪であるためか、不起訴となったり、池袋で暴走事故を起こした高齢者が、エリート官僚経験者のためか、なぜか逮捕されなかったりとマスコミが騒いでいます。

・「上級国民」とは、誰が言った言葉かわかりませんが、ネット上でつくられた造語らしいです。そんな階層があるのでしょうか。

・富裕層や上流階級を指す言葉なら、その階層は昔からあります。

・どうもそれとは違うようで、富裕層や上流階級の一部の人々が結託をして、政治権力を使い政治権力を私物化しているグループの事を「上級国民」と指しているらしい。

・法治国家の日本で、政治権力を私物化出来るのでしょうか。

・政治権力を私物化出来るとするならば、こんなことが考えられます。

・金を使って、信念無き政治家や信念無き官僚と学者を仲間に取り入り、悪法を作り「上級国民」に有利な法律をつくればそれは可能です。

・昔もあったようですが、それは目立たず静かにおこなわれていまたようです。

・ネットで騒がれはじめた現代「上級国民」の裾野が拡大して私物化する件数が多くなり、その弊害が表面化したようです。

・そんな「上級国民」階級に憧れる日本人も多くいます。
・しかしその階層には、経済力があるからといって簡単には入れません。

・当然、仲間意識が強く、経済界の家系・政治家の家系・一部の官僚と学者達が、地縁や血縁で強く結びつついている社会階層のようですから。

・しかし彼らは利権組織を維持するため、新しい人材の確保が必要となります。
・その候補者がエリート政治家エリート官僚エリート学者たちです。

・政治信念のみられない「斉藤・石丸」両氏もやがては、その候補者となったかもしれません。


■・裏金問題で、日本の与党「自民党」が混乱をしています。
・何千万円もの裏金を「政治にお金がかかる」からと着服します。

・それで岸田総理が総裁に不出場となり、与党「自民党」の顔を決める総裁選に派閥の影響力が弱まったためか、我も私もと多くの議員が名乗りをあげています。

・そんな中、突然名前の知らない若い政治家(49歳)が、名乗りを上げて「自民党」を変えると叫び、マスコミも騒いでいます。

・この若い政治家も「斉藤・石丸氏同様」輝かしい経歴を持つ受験競争時代の落とし子です。

・この若い政治家の事はよく知りませんが、今の日本を救う「憂国の士」となるのか、この機会に知名度を上げるためなのか、勝者者としての「総理の座」を狙うだけなのかわかりません。

・政治家の中には「上級国民」という階層者たちが多いようですから。

・昔は表に出さず、静かに行動をしていましたが、いまは、隠すこと無く露骨に行動をしています。

・税金も払わず、裏金を手にして説明もせず、逃げ回っている政治家達のいる時代です。

・ほんとうに、信念を持って正しく日本を導く指導者達なのでしょうか。


【階層化が表面化する日本社会】

・日本は「上級国民」「中級国民」「下級国民」「非下級国民」に分類されてその格差は、年々益々拡大して行く様子です。

・国民の多くは、そのことを余り意識せずに暮らしているようです。

・しかし非雇用制度のもとで働く若者達は、低賃金や過酷な労働下で仕事をし結婚さえも出来ない状況です。

・上級国民の一部経済人の要望で、上級国民の政治家「小泉」と・一部官僚を取り込み「竹中平蔵」という学者が作り出したのが「非雇用制度」です。

・このような悪法と言うべき政治が、いま横行しているのです。

・高度成長以降、失われた30年間の低迷が続いています。
・反面、上級国民なる人々の所得は増え続けていく一方です。

・しかし、さいわい現代は「大衆政治の時代」です。

・大衆は、政治家達を冷静に吟味し、マスコミの流れに先導されることなく、これからは大衆の暮らしを守る本来の政治家を選んでもらいたいものです。

・最低でも次の選挙では、上級国民層議員や二世議員を選ばない事です。
・それが、大衆庶民の生きる知恵だと思います。

・日本の国家予算額「110兆円」、兵庫県の予算額「2兆3,390億円」、安芸高田市の予算額「293億円」、東京都の予算額「16兆5,584億円」です。2023年度

・これらの膨大な予算は、大衆の税金から生まれています。

・これらの血税が「上級国民」を潤す事がないよう願うばかりです。



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