年金だけでは暮らしていけない

■・超高齢化社会の日本、老齢年金受給者は3625万人となり、支払い総額は55兆7211億円となった。しかし、一人あたりの受給額は少なく物価高騰で生活ができず、高齢者の4人に1人は仕事を続ける時代となる。(令和4年資料から)

・【今年最後の年金支給日】暖房や医療でかさむ出費 老後資金どう確保? 投資学ぶ人たちも/ 月に3万…「死にものぐるい」年金暮らしの実情は・・(日テレNEWS LIVE)

年金政策の現状 (年金だけでは暮らしていけない)

・2024年の日本の総人口は、1億2409万人です。
・65歳以上の「年金受給者」の人口は、3625万人(29.3%)。(老人)
・15歳~64歳の生産労働人口は、6904万人。(青年としておく)
       *実際の就業者数は、6781万人です。
・0歳~14歳の年少人口は、1880万人(15.1%)です。(子供)

全人口の3.4人に1人は、年金受給の対象者です。
・老齢年金には、老齢基礎年金(国民年金)と老齢厚生年金(厚生年金)があります。

・国民年金の一か月受給額平均は、約5万8,000円
・厚生年金の一か月受給額平均は、約14万7,000円です。(令和5年)
・この額はあくまでも平均額で、年金の積み立て期間や積み立て額によって受取額が異なります。
・この年金から、さらに介護保険、医療保険など10%~15%ほど支払います。

・光熱費をはじめ物価高の日本では、この年金だけては生活を維持することができません。

そのため65歳以上の老人たちの4人に1人(930万人)は、仕事を持ち働き続けてるのが今の日本です。


■【 問 題

・20歳から40年間、高い年金を支払い続けても老後の生活は保証されていません。
・年金受給者人口(老人)は、毎年約30万人ずつ増え続けています。

・日本の老人たちの年金を支えているのが原則的に青年たちの年金支払い基金です。
その青年たちの生産労働人口は、毎年30万人以上減少しています。
・2050年には5,275万人(2021年から29.2%減)まで減少すると見込まれる。

・急速な少子高齢化に直面した日本では、将来この「国民年金制度」が崩壊する危機にあるようです。

■【崩壊の要因

① 少子高齢化
・日本は出生率が低下し、平均寿命が延びている。
・さらに現役世代の人口が減少し、高齢者の人口が増加している。
・このため、年金制度の支え手が減り、年金給付を受ける高齢者が増えることで、現役世代一人あたりの負担額が増大し限界に達している。

② 賦課方式の限界
・日本の年金制度は賦課方式を採用しており、現役世代が支払った保険料がそのまま高齢者の年金に充てられています。
・この仕組みは、現役世代の減少と高齢者の増加により持続の可能性が脅かされている。

③ 運用利回りの低下
・年金資金の運用利回りが低下しており、これが年金給付に直接的な影響を及ぼしています。日本の低金利環境や経済成長の鈍化が要因しています。


■【対 策

① 年金制度の改革
・ 年金の支給開始年齢の引き上げや保険料率の見直し、所得に応じた給付額の調整を行うことで、制度の持続可能性を高めることが期待される。

② 高齢者や女性の労働参加の促進
・働く意欲のある高齢者や女性たちが社会で働ける環境を整備し、年金制度を支える労働力を増やすことが大切です。

③ 私的年金の活用
・公的年金だけに依存せず、個人型確定拠出年金(iDeCo)やNISAなどの私的年金制度を活用し、個人が自らの老後資金を積み立てることが大切です。

・これらの解決策は、年金制度の持続可能性を高めるために必要不可欠の条件と考えられます。


■【政府の年金政策の無策

・急激な少子高齢化による様々な影響は、以前から予測されてきたが政府与党(自民党)は小手先の政策しか打たず放置してきた。

・高度経済成長期以降、国民は総中流意識から転げ落ちて今やGDP4位、中流意識も消え去り、途上国に転げ落ちる運命にある。日本の将来は厳しいようです。

・政治家たちは国策を論じ奔走する「国士」達ではなく私腹を増やす輩たちとなっている。
・日本の指導者たちも腐りかけて信用できない輩となっている。
・日本は、もはや指導者たちに依存できない国となったようだ。

・庶民たちは「自分たちの生活は自分たちで守る」ことに専念し覚悟を決めて実践すべき時代となった。
・しかし老人たちは、覚悟を決めても難しいようだ。
・将来、老人たちになる青年たちに覚悟を決めて実践することを提案したい。

・これからの若者たちは

① 無駄遣いをせず、せっせとお金を貯めることだ。それも子供が生まれる前にできるだけ貯めることだ。
・結婚し子供ができると何かとお金がかかり貯蓄も難しい。

② 多くの人は転職しても企業に雇われ、搾取される労働者たちであることを認識し、仕事を続けながら定年のない職種の資格を取ることに努力すれば、体力と頭があれば死ぬまで収入が保証される。

青年期に無駄遣いをせず、老年期に無駄遣いをすれば、きっと精神的に豊かな人生が送れると思う。



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