秋はこない2
■・2023年の日本の夏は、猛暑と言うより酷暑であった。
・9月15日の室内の温度計は31℃、湿度74%を指している。
・窓は全開しているのに秋の風は吹かない。
・「秋分の日」の23日、気温は大幅に下がり24℃、秋風が吹きはじめたと・・
・一昨年のブログ「秋が来ない」で書いた。
・それから2年後の今年(2025年)、それを上回る酷暑であった。
・30℃~40℃の世界が続き、ゲリラ豪雨の被害は、都市部でも拡大した。
・9月になっても、猛暑はおさまらず10月まで長引きそうだ。
・おそらく11月に入ると突然、寒波の嵐が吹きまくり、今年の冬も荒れる予想だ。
・セミの声も聞こえない。トンボの姿もまだ見ていない。秋風もまだ吹かない。
・空は、秋の「うろこ雲」ではなく低くどんより立ちこめた雲ばかりだ。
・今年も「秋は来ない」
・この異常気象の要因は、地球の温暖化である。
・産業革命以降、地球の気温は急上昇し続けて、約200年で+1.6℃上昇した。
・パリ協定では、地球の平均気温の上昇幅を産業革命前と比べて1.5℃以内に抑える努力を目標としたが、すでにそれを超えてしまった。
・人間が出すCO2の排出量が多く、地球の吸収が追いつかないのだ。

■・来年も再来年も、日本の夏は、さらに猛暑が上昇して40℃の世界となると思われる。
・ゲリラ豪雨で災害もさらに増加し、各地に大きな被害をもたらす。
・夏だけではない、冬の厳しさも進行して、寒波の嵐と豪雪による被害も多発する。
・「四季折々の自然豊かな日本」という言葉は、もう死語となり「春や秋はこない」。
・政治家・科学者・経済界の特権者達が、地球の温暖化を止められない以上、この脅威に対して、私にはなすすべがない。

■・人間の愚かさから、温暖化が進行して「地球が怒り」だし、あらゆる事象に変化が生じ始めている。
・異常気象の加速と生態系の変化で食物連鎖の変化が起こり、農業による食料供給が不安定化し、水資源の変化で水不足。病原体や外来種の襲来と拡散などで、21世紀の後半は、人間世界は想像できないほど厳しい自然と対峙しなければ生きて行けない世界となるに違いない。
・地球が、長い間保ってきた環境システムをリセットしようとしている。
・そこに住む人間社会もリセットされ、人間も再び原始生活に戻されそうだ。
・もはや、私にできることは、丘や山にホビット式の穴を掘りそこに住むか、縄文人式に半地下住居を作り、酷暑や寒さから身を隠し、先人達の知恵を借りて「自給自足」の生活をして生きるしかない・・・。
・しかし、私は年をとり残り少ない命、余計なことはせず「地球の怒り」を見続けて、ため息をついて生きるしかないようだ。


