虎ふぐ

・11月24日(木)、日経新聞夕刊半紙面に、博多の日本料理「てら岡」がお届けする「虎ふぐ」30,000円という広告が全国版に載った。

・養殖フグらしいが、天然フグならば55,000円。フグの王様とも称される「虎ふぐ」は、フグの中でもうまさは一味違うらしい。

・売主は、日経グループの「日経社通信歳時記社」。
・いまや新聞社も購読数の減少化対策として色々なことをやっているようだ。


■・年末も近づいてきたので「虎ふぐ」と熱燗で一杯飲んだら一年の終わりのシメとなり、幸せな気分になれるかと思ったが・・、

・しかし「虎ふぐ」3万は、わたしの1ヶ月分の食費代とほぼ同じでとても手が出ない、幸せな気分も消えてしまった。

・ 一体、誰がこの「虎ふぐ」セットを買うのだろうか。

・売主は、私のような貧乏人を相手にせず、お金持ちをターゲットにして広告を出しているようだ。

・一セット3万円で、100人の申し込みで三百万円、1,000人で三千万円、5,000人で1億5千万円の売り上げが見込まれる。全国版の広告なので、1,000人はいるだろう。

・貧金の私は、日本にお金持が大勢いることを忘れていた。


■・私は「虎ふぐ・タラバ蟹・馬糞ウニ」など、いまは、もう食すことが出来ない階級であることを認識した。

・"食する"食材も日本は「階級社会」に入ったようだ。

・「虎ふぐ」は、お金持ちは食べれるが、貧乏人は食べれないということだ。

・貧しいお前が"悪い“と言われれば、「そうだ!」と言うだけである。

・しかし、虎ふぐ、タラバ蟹、馬糞ウニは、本来、神がくれた自然物で、誰でも食することが出来るはずだといっても誰も耳を貸さない。

・人口が増え、経済が複雑になり生産物の分配過程で、美味く希少価値のある食材は、いまや金持ち専用となったまでだ。


・お金持ちは  → 天然物で美味しい食材
・大衆の人々は → 農薬、添加物漬けで安価な食材

・この食材分配構造は、さらに進化拡大していくと思うと夢のない社会になったものだと実感する。


■・日本のお金持ちとは、どのような人々なのか、思い浮かべるのは「鳩山家」である。

■・鳩山家
・鳩山安子(はとやま やすこ)は、大正11年9月、福岡久留米市で、ブリヂストン創業者「石橋正二郎」の長女として生まれた。
 (旧姓:石橋安子 90歳で没している。)

・その後、鳩山一郎(元総理大臣)の長男「鳩山威一郎」と結婚。
和子、由紀夫、邦夫の3人の子どもを産む。

・鳩山安子の個人資産は、170億円以上所有していたと言われた。
・父「石橋正二郎」の相続で103億円の一部と、夫「鳩山威一郎」の相続で152億円を受け継いだといわれている。

・相続の中には、ブリヂストン株1200万株(170億円相当)を保有し、配当金だけで、年間3億円を超えていた。

・2人の息子、鳩山由紀夫(元総理大臣)と邦夫(故人)に、毎月1,500万円を小遣いとして与えていた話は有名で、息子兄弟が政治家になる際には、2人の選挙事務所をポケットマネーで用意し、1996年に息子兄弟が「民主党」を結党した際には、数十億円の資金をポケットマネーから用意して渡した。(これは後、政党助成金から全額回収している。)

・いやはや、大変なお金持ち"おばあさん"である。
・庶民感覚がわからない鳩山由紀夫(元総理)のバカ殿が生まれるのもよくわかる。

・暇なので、鳩山家の様なお金持ちは、日本にどのくらいいるのか調べてみた。


■・上図は「野村総合研究所」の統計である。(2022年)
・日本の2.2%(132.7万世帯)の富裕家族が、総富の22%(333兆円)を取得していた。

・さらに要約したものが下図である。

・簡単に説明すれば、80%の大衆家族1家族に32万の所得が分配されると2.2%の富裕層家族1家族には502万円の所得が分配されているということ。

 -啄木風 風詩-

■・資本主義の欠点

・資本主義経済は、お金がお金を産む社会。
・お金を持っている資本家たちには、自然とお金が集まるしくみが資本主義です。

・経済学者「K.マルクス」(独)は、資本主義は必ず富の不平等社会を産む構造であり、富の平等分配のためには社会主義が必要であると19世紀に説いた。

・近代経済学の若き「J・M・ケインズ」(英)は、資本主義の欠点に、修正資本主義理論を20世紀始めに説いた。

修正資本主義とは
・政府は、資本主義の欠点である富の不平等を積極的に解消するため、所得に応じて税金を取り(累進課税制度)、その富を所得の少ない階層に福祉政策として再分配する。

・これがケインズの"富"の再分配理論で、国家は福祉国家を目指すと言うのが「修正資本主義」です。

・米国は、大恐慌(1930年)以降、このケインズ理論に基づいた修正資本主義の福祉国家を目指した。
・日本もケインズ理論による「福祉国家」を目指している国です。

・しかし、100年も立ち米国も日本も政府による「富の再分配」に陰りが出始めてきた。


■・慶大の「竹中平蔵」を始めとする市場自由競争主義の御用経済学者たちは、間接税として「消費税」の増税やアベノミクスなる経済政策を実施した。

・その結果、2013年以降、富める者と大衆層の所得格差は拡大し続け、労働者の賃金は実質低下し続けている。

・日本全世帯数の2.2%(132.7万世帯)の家族に、日本の総金融資産の約22%(333兆円)が蓄積され、その額はさらに年々増加される傾向にある。

・かってパナソニックの創業者"松下幸之助"は、企業は利益を生み、税金を払って国に貢献しなければならないといい。彼自身の富も多くはなかった。

・資本主義の弊害が、いま日本に現れている。
・所得格差の弊害が、経済の硬直化をうみ、経済の活力が失われている。

・竹中平蔵始めとする日本の御用経済学者たちの罪は大きい。

・富裕層の資産は増加し続けてる。

・日本の富裕層の資産が、なぜ増え続けているのか。

・福祉政策の目的税が、なぜ間接税の「消費税」なのか。
・政治家・資本家・経済学者たちは、経済格差をどう考えているのか、次回はそのことを調べてみたい。


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