秋が来ない

秋が来ない

・2023年7月~8月の日本は、猛暑と言うより酷暑であった。
・9月15日やはり蒸し暑い、室内の温度計は31℃、湿度74%を指している。
・窓は全開しているのに秋の風は吹かない。
・やっと「秋分の日」の23日、気温は大幅に下がり24℃、秋風が吹きはじめたが、秋はまだ来ない。

異常気象

・地球の気候が、以前とは違い "やばい" 。
・学者たちは、温暖化の影響とか、いや都市熱(ヒートランド)の影響とか言い合って騒いでいる。
・科学がわからない私は直感で考えて、これは地球が「怒っている」と考えた。

・怒っていると表現すれば、地球は「生き物か」と反論する輩もてで来るが、太陽系を周回して移動している地球はまさに「生き物」で、太陽系も宇宙のどこかに移動している生き物だ。
・その地球という「生き物」に、人は住まわせてもらっていると謙虚に考えるべきで、その謙虚さを忘れ、人は身勝手な減らず口をたたきながら横暴に暮らしている。

・その人の横暴さに嫌気をさした地球は「怒った」ようだ。
・その結果・・・、
・異常な暑さ・異常な降水量・異常な巨大台風・異常な地震や山火事と竜巻どれを見ても異常となっている。


・地球環境運動家「グレタ」の登場。

・地球の温暖化による異常気候問題は、10年以上昔から危惧されてきたが、誰も積極的な行動には出なかった。

・2018年、北欧の国スウェーデンは、262年ぶりに最も暑い夏の猛暑と山火事が起きた。
・この時、15歳の「グレタ・トゥーンベリ」は、地球の温暖化問題に一人で積極的に行動を起こした。
・学校で、スウェーデン政府が、積極的に地球の温暖化問題に取り組んでいないことを仲間たちに呼びかけたが、仲間たちの反応は鈍かった。

・彼女は、一人で学校を休み、スウェーデン議会の外に座って毎日「Skolstrejkförklimatet (気候変動のための学校のストライキ)」のリーフレットを作り配った。

・学校を休んでいるのではなく、私は「学校ストライキ運動」している。

・「あなたたち大人が私の未来を台無しにしようとしているので、私はこれをしている」とスピーチを開始した。
・政府の環境問題の取り組みの低さに、一人で議会前で「学校ストライキ運動」を3週間続けた。

・グレタのこの行動は、国内で話題になり始め、この幼い少女の環境運動にスウェーデンの議員たちは困り果てた。スウェーデン政府がパリ協定に従って二酸化炭素排出量を削減することに積極的に取り組んで来なかったからだ。

・グレタの環境運動行動は意外な展開を見せた。
・やがてSNSに乗って全世界に広がった。
・同世代を中心に多数の若者が賛同し、2018年12月には、20,000人以上の学生が少なくとも270の都市で学校ストライキを行った。

・グレタの要求は「スウェーデン政府がパリ協定に従って二酸化炭素排出量を削減することであった」が、ことはスウェーデンだけではなく、「グレタ」は、時のマスコミに乗せられ世界的な環境運動家として取り上げられて注目されて行く。

雄弁で有能で実行力のある彼女は、「時の人」として、各国の議会や国連で環境問題の取り組みの遅さに演説を行い「私たちの未来を盗むな」など数々の名言をして政治家たちを糾弾した。

・しかし、彼女の名声が高まれば高まるほど、批判的な階層の標的にもなっていった。
・また、彼女の知名度を利用して利益を得ようとする悪しき輩たちも出現した。

・彼女は傷ついたが、強かった「私はどの団体の一部でもない。完全に独立していて、私のやってることは100パーセント無償である」と述べて戦った。
・17歳の少女が「地球の温暖化問題」に警告者「ジャンヌ・ダルク」として旗を振った。

・しかし、彼女の地球温暖化防止を目指した二酸化炭素排出量削減運動(CO2)も、新型コロナウイルスの世界的な蔓延で影を潜めてしまった。


温暖化の元凶CO2

・CO2の排出の元凶は、発電所・自動車(飛行機)・工場操業だ。
・CO2の排出を徹底的に削減するならば、人々は今の文明社会を捨てる以外ない。

・政治家たちや大企業の経営者は、「グレタ」の正論を認めながら平然としているのは「便利さと快適さ」を人々が捨てないことを知っているからだ。
・彼らはCO2は、地球に住む人々が快適な暮らしを求める限り減らないことも知っている。

・しかし、政治家たちや大企業の経営者は、人々の欲望を満し金儲けのためにあまりにも地球を汚しすぎた。

・本当に地球に住む若者たちの未来は変わってしまうようだ。


グレタの名言

・あなたは私たちに嘘をついた。あなたは私たちに虚偽の希望を与えた。
 あなたは私たちに未来は待ち望むものだと言った。(ロンドン議会で)
 
・人々は苦しんでいます。人々は死んでいます。生態系は崩壊しつつあります。私たちは、大量絶滅の始まりにいるのです。

・今でも多くの人がベストを尽くしているが、世の中は複雑だ。必要とされている取り組みが容易でないことはわかっている。でも人間は、力を合わせ、できると思えばどんなことでもできるはずだ。私は諦めない。

・気候危機から長期的に私たちを守る法律がないとしても、あらゆる手段を行使し、変化を生む努力をし、危機的状況にあるという事実に対する認識を高めなければならない。

・もしあなたたちが私たちを裏切ることを選ぶなら、私は言います。「あなたたちを絶対に許さない」と。

・人々は私がやっていることは良いと思っているが、教師はやめるべきだと言う。

・大人が私の未来を台無しにしようとしているので、私はこれをしている。

・もし戦争のために使われているお金を全部、貧しさと環境問題の解決のために使えばこの地球はすばらしい星になるでしょう。私はまだ子どもだけれどそのことを知っています。

・よく、そんなことが言えますね。(How dare you)


グレタの怒りと同様に地球の怒りも止みそうもない。

・地球は、少女「グレタ・トゥーンベリ」を「警告者ジャンヌ・ダルク」として送り、人々に警告をしたのかもしれない。

・人々は努力はしているが、その解決策をまだ見いださないでいる。

・先の短い私は、「警告者ジャンヌ・ダルク=グレタ」に声援を送りながら、日本にはもう「秋が来ない」のではないかと思いながら無責任に暮らしている。



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